[皇后杯 決勝]ENEOSが10連覇の金字塔を打ち立て閉幕
2022年12月18日
第89回皇后杯全日本バスケットボール選手権大会はファイナルラウンド最終日。昨年と同じくENEOSサンフラワーズ vs デンソー アイリスによる決勝戦。2011年から過去6回、皇后杯決勝に進んだデンソーですが、9連覇中のENEOSに阻まれ続けてきました。デンソーにとっては優勝に向けた7度目のチャレンジであり、ENEOSは前人未踏の10連覇がかかった大一番。第4クォーターに27点を決めて爆発したENEOSが点差を開き、76-66で勝利。10年連続27回目の優勝を決めました。
今週末12月23日(金)よりWリーグは再開し、ENEOSは2冠を目指し、皇后杯を逃した他のチームにとっては次こそリーグ制覇へ向け、さらなる熱戦が続きます。ぜひ、会場やバスケットLIVEで今後も世界レベルの女子バスケトップリーグをお楽しみください。
■決勝
ENEOSサンフラワーズ 76-66 デンソー アイリス
■共同通信社 MVP
渡嘉敷 来夢(ENEOSサンフラワーズ #10)
■大会ベスト5
林 咲希(ENEOSサンフラワーズ #7)
渡嘉敷 来夢(ENEOSサンフラワーズ #10)
星 杏璃(ENEOSサンフラワーズ #59)
赤穂 さくら(デンソー アイリス #12)
赤穂 ひまわり(デンソー アイリス #88)
■優勝コメント
[佐久本 智ヘッドコーチ]
今大会は10連覇が懸かっていたのが、プレッシャーには感じていたところもありました。まず一つひとつの試合に向かっていこうと話して臨みました。その中で、今までにないプレスディフェンスやゾーンディフェンスなどを交えながら変化をつけて戦っていました。この短い期間である程度の考えをまとめていったことで流れを作ることができ、今日この結果で終われたことは、取り組んできたことがプラスになったと感じました。
新しいことを取り入れると選手たちは興味を示し、一生懸命取り組む気持ちが全面に現れて、今までにないバスケットの楽しさを感じながらできていたのかなと思います。
[#10 渡嘉敷 来夢選手]
チーム全員で苦しい展開もありましたが、最後の最後まで踏ん張ることができて、優勝できたことが本当にうれしく思っています。あまり10連覇のことは意識しておらず、1戦1戦をしっかりと勝ち切ることが大事だなと思っていました。それがこの皇后杯で勝てて良かったです。
[#7 林 咲希選手]
10連覇への意識はあまりなく、1戦1戦勝ち抜くことを意識していました。個人的にはまだディフェンスの部分などできないことがたくさんあって、それでもチームのみんながすごく支えてくれて、何かで恩返しができないかとコートの中で考えながらプレーしていました。それを良いときも悪いときにもできたことが、この結果につながったのではないかなと思います。これからまだWリーグでの試合が続いていくので、もっともっと個人としてもチームとしてもしっかりそこを上げて戦っていきたいと思っています。
[#3 長岡 萌映子選手]
私にとって皇后杯初優勝であり、10連覇のことは考えていませんでした。このトーナメントはずっとENEOSが優勝しており、自分は勝ち方が正直分からなかったです。やっぱり頼れるみんながおり、みんなを信じて自分はただプレーするだけでした。本当にうれしかったです。
[#32 宮崎 早織選手]
10連覇できてうれしいです。この優勝が、今後のリーグ戦につながっていくと思っています。5人だけではなく、ベンチメンバーも今日は本当に最後まで声を続けてくれてました。コートに立った選手たちが一人ひとり仕事ができた結果が、優勝につながったと思っています。Wリーグへ向けて、またしっかりと準備していきたいと思います。
[#59 星 杏璃選手]
私は皇后杯のような大きな舞台で試合に出た経験がなかったですが、頼れる先輩がずっと引っ張って、打てるときにシュートを打っていいよなど声をかけてくれていました。ディフェンスや走ることなど、自分ができることを精一杯プレーし、結果につなげられたと思っています。でも、課題はまだまだあるなと感じたので、これからリーグ戦が再開するので、それへ向けてがんばっていきたいです。